消しゴムはんこの作り方_実践編_第5回_玉藻の前(FGO)
[今回のテーマ]玉藻の前(FGO)
『Fate/Grand Order』通称『FGO』の『玉藻の前(キャス狐)』が今回のテーマです。人によっては『Fate/EXTRA-CCC』(または同系統シリーズ)で登場したときのイメージの方が強いかもしれません。
キャラクターの中心軸が消しゴムのほぼ対角線上にあるので、体の広範囲が消しゴムの中に入るパターンになっています。
原画はpixivにてとんちんかんさんからお借りしました。
【玉藻の前】「聖晶石でみこーん」イラスト/とんちんかん [pixiv]
反時計周りに横向けにした場合を考えよう
今回の構図同様、中心より下側に作業場所が集中しています。前回よりも幅いっぱいに絵が描かれているので安全圏確保の難易度はこちらが高いと思います。
右下と下側を優先して彫りこむながれは変わらないのですが、今回は右下から初めて腰から下までの範囲を先に彫ってしまいましょう。
下側のエリアを先に仕上げて、反時計周りの横向きのときに右手に安全圏が来るようにします。これ以外の向きのときは消しゴムから外れた作業台に手をつける状態が多いので、そこが安全圏です。
安全圏には『彫り終わった場所』と『消しゴムの範囲から外れた場所』があることを改めて意識しましょう。
違和感があったら自分を信じて確認しよう
彫り作業を進めていて違和感を感じた場合、ほぼそこには何か間違いがあると思っていいでしょう。原画を常に見ていなくても、記憶の中にある原画との相違点を感じているのす。
今回場合は胸の影を引き忘れていることに気づいて制作中に修正しています。例えとしては個人の趣味と思われるケースですが、消しゴムはんこは彫ってしまうと修正ができないので違和感は無視しない方がいいですね。
作業が長時間に及ぶ場合は休憩をとろう
今回の作業は描画範囲が広いので、顔に到達するだけでも時間がかかりました。調子がいい時は4時間前後でも連続で彫れなくはないのですが、基本的に作業ミスの取り返しができないことを考えると適度な休憩も重要です。
このときには顔を彫る前に休憩をとっています。作業ミスの防止の他、ケガの予防にもなるので休憩は大事ですね。
キャラクターの中の彫り残しに注意
キャラクターの描画範囲が広いので、周辺の余白カットと周囲の仕上げ場所は少ないでしょう。しかし、その分キャラクターの中に彫り残しが目立つ場所があります。
とくに下半身のパーツの面積が広く取られているので押印時の変形の影響を受けやすく、比較的表面より凹んだ凸面でも余計な押印カ所になることがあるので注意が必要です。
今回の注意点まとめ
比較的大きくキャラクターが消しゴムの中に入るパターンなので難易度がそれなりにありますが、彫る順番を落ち着いて考えることで警戒範囲を狭めていきましょう。
しかし、集中しすぎると消しゴムの中にある安全圏ばかりに気を取られます。消しゴムから外れた作業台も安全圏なので、ここも忘れずに利用してください。難しく思える原画でも一定以上彫り進めれば、終盤の難易度が大きく変わることは殆どありません。
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