消しゴムはんこの作り方_実践編_第14回_三笠(アズールレーン)
[今回のテーマ]三笠(アズールレーン)
今回の消しゴムはんこは、トサカさんから許可を頂いたイラスト『三笠大先輩』からの制作品です。
【アズールレーン】「三笠大先輩」イラスト/トサカ@C93二日目東B29b [pixiv]
アズールレーンに登場するキャラクターで、第一次世界大戦以前の旧式の戦艦をモチーフにしています。
このゲームにはキャラクターが所属する組織が複数登場し、お互いに複雑な事情をもってストーリーに絡んでいきます。三笠は所属するのは重桜(じゅうおう)という日本をモチーフにした(と言われている)組織です。
キャラクターによっては真価を発揮するのに、この所属組織の分類が重要になり、三笠の場合は同じ重桜に所属するキャラクターをパワーアップさせる能力をもっています。
また、今回の消しゴムはんこでは何カ所か作業進行中に、転写した転写絵に修正を加えていますが、本記事では省略します。気になる方は、本記事の一番最後にリンクのある動画版をご覧下さい。
三笠の腕の一部を彫る
三笠の周囲を彫る作業のあと、最初にやるべきことは消しゴムはんこの中に安全圏を作ることです。今回の三笠は、胴体部分の左右に余白がないために作業効率が悪い状態から始まります。
作業台の上だけの安全圏では勝手が悪いので、序盤の足掛かりとして両腕の一部を彫っていきます。あくまでもここでは、序盤の安全圏確保が目的なので全部は彫りません。
どの程度ここで彫っておくのかは画像を参照してくだい。
三笠の腕から下を彫る
ここも腕同様、全部は彫りません。軍服は、腕から下の部分だけここでは彫ります。
上側から彫らないといけない場合以外を除いて、先に作っておいた安全圏がここで役に立ちます。彫り易い方向に消しゴムはんこを回して作業を進めましょう。
このまま腕と軍服の残りと進めたいでしょうが、終盤のことも考えて別の箇所を彫ることになります。
三笠の肩を彫って安全圏を寄せる
終盤の首回りの作業のことも考えると、肩を彫って安全圏を広げておきたいです。ここを彫ることで両サイドの安全圏が、全体的に中央寄りに広がります。
三笠の腕と軍服の残りを彫る
腕と軍服の未作業エリアを左右と下から囲むように見えてきた、消しゴムはんこの中の安全圏を使って、腕と軍服を彫っていきましょう。
腕から襟に向かって処理していくと、彫り易いでしょう。正確には、先に腕を彫り終えてから、軍服を彫る順番になります。全体的な進行方向が腕側から襟にかけてと思ってください。
三笠の髪と顔を彫る(+角)
三笠の顔と髪を彫る前に、肩から横に伸びている後ろ髪だけ先に彫ります。さらにそこから首を彫ることで、顔と髪の未作業エリアを彫るには不自由しない安全圏が出来上がります。
十分な安全圏があるので、本記事及び動画では顔を先に彫りました。
顔を彫り終えたら、髪の残りを角を含めて彫っていきます。ゲーム内の設定を知らない人は『角?』と思うでしょうが、これはアズールレーンにて、重桜に所属するキャラクターの特徴です。
例外もありますが、獣の耳や角などの身体的な特徴をもつのが重桜のキャラクターの特徴なのです。
三笠の彫り跡を均す
不要な余白を切り離したら、最後の作業として彫り跡の均しが残っています。
今回は消しゴムはんこ表面のビジュアルに拘らないなら、周囲の余白だけでも十分だと思います。そのあとは押印テストで不要箇所が出た場合のみ、部分的に均します。
他の箇所にもサラエを入れる場合は、無理にサラエを入れて凸部を壊さないようにしてください。
三笠を彫り終えた・・・そして指も彫った?
今回は作業中にアクシデント(?)が発生しました。
私はキャップをしめた彫刻刀やデザインナイフの先端をふと、触ってしまう時があるのです。本当は危ないクセなのでやめた方がいいのです。
いつかはやるかなと思っていましたが、キャップをしめたつもりのサラエの先端を指で触ってしまったのです。もちろん、ちょっと刺さりました。
最後のサラエ入れは、消しゴムはんこに血をつけないように絆創膏を貼って行いました。
意外と『消しゴムはんこを彫っている間』は怪我はしません。なぜか、作業とは関係ない場面で怪我してしまうのです。
これは消しゴムはんこ作りに限ったことではなく、刃物などを扱う作業全般に言えることだと思います。皆さんも怪我のないように作品作りをしてください。
講義動画はこちら
[YOUTUBE]
[ニコニコ動画]