消しゴムはんこの作り方_実践編_第19回_紲星あかり(ゆかマキ劇場支援作品)
[今回のテーマ]紲星あかり(ゆかマキ劇場支援作品)
今回の消しゴムはんこは、かカカカさんが投稿されている動画の支援作品として制作しました。
[支援先動画:ゆかマキ劇場 マイリスト]
[原画]
ニコニコ動画の作品では珍しい部類に入る手描き作品です。オープニングアニメが作り込まれていた入り、格闘ゲーム並に動くアニメーションもあったりと細かいところまでこだわった作品になっています。
今回制作対象に選んだ紲星あかりは、本編にはまだ登場していません。強烈なインパクトをもつ既存キャラ相手に、どのような性格で登場するか楽しみです。
あかりの序盤は 安全圏のない難所
転写絵を作って転写します。服装の腕のストライプ模様は、本ブログ及び動画で採用されている仕様との相性と、専用の消しゴムの耐久性の都合上省略しました。
まずは、あかりの周囲を彫るところまで進めましょう。
この時点で気づいた人もいるでしょう。消しゴムはんこ内の安全圏は左上にしかありません。右利きを想定して作る本ブログ及び動画においては、消しゴムはんこ内の安全圏がない状態でのスタートとなります。
序盤はとにかく彫って、消しゴムはんこ内の安全圏を開けるしかありません。あかりの周囲を彫ったら、本体の彫り込みを始めましょう。
最初はあかりの腰まで彫ろう
消しゴムはんこの下側に回りこんでいるあかりの髪を含めて、最初は腰まで彫りましょう。
彫り込み量も多く、作業台の上の安全圏しか使えない勝手が悪い作業がしばらく続きます。彫る方向によっては、未作業エリアの線の上に手がくる可能性も高いので、手が線に接触しないように作業を進めてください。
いきなり今回最大の難所を彫ることになりますが、ここが終われば消しゴムはんこ内の安全圏が一気に広がります。
次はあかりの襟まで彫ろう
前項の過程でできた、消しゴムはんこの安全圏も使ってあかりの襟まで彫り進めます。この工程では、腕の下に伸びた髪も部分的に彫ります。
ここらしばらくは、反時計周りに消しゴムはんこを回転せた方向をデフォルト位置にした方が作業しやすいでしょう。
今回、ここでは髪の作業を腕の下のみで中断していますが、顔から左側にある髪まで全部彫ってもいいでしょう。先行するか、中断するかは各自の判断にお任せします。
腕についても余白側の手から彫るか、肩側から彫るか判断が分かれるところです。
通常なら余白に飛び出た側を彫って安全圏の拡張を優先しますが、小道具をしっかりともった手で細かい作業になりそうだったので、本ブログ及び動画では肩側から彫りました。
未作業エリア内のパーツ数が多いので、この例以外でも順番には個人差がでると思われます。結果的に襟まで彫れればこの工程としては終了です。
あかりの顔と髪を彫ろう
あかりの顔と髪を彫ります。この工程では順番の指定はありません。本ブログ及び動画では顔→髪の順番で彫りました。
顔と髪を彫り終わったら、最後の仕上げに向けて不要な余白を切り離してください。
あかりの彫り跡を均して仕上げよう
線の配置を見た限りでは、安定した圧がかかるパターンなので不要な線は写りにくいと思われます。
一通りサラエを入れるのが面倒な人は、とりあえず余白とスカートだけ均してから、押印テストで様子を見ましょう。その結果、不要な凸部があれば取り除いてください。
安定した線の配置なので押しやすいですが、影の配置の関係上、背中に気泡が入り易いです。端の方までしっかり押しましょう。
あえて何度か捨て押ししてから、インクを消しゴムはんこに馴染ませると押しやすくなります。今回は、『不要な線が写らない』『気泡が目立たない』状態で押せれば完成とします。
講義動画はこちら
[YOUTUBE]
[ニコニコ動画]