消しゴムはんこの作り方_実践編_第9回_フェネック(けものフレンズ)
[今回のテーマ]フェネック(けものフレンズ)
今回原画として使用するのは、『ぱてくらー』さんのpixiv投稿作品『やあやあ』です。通称『ばすてきコンビ』とよばれるコンビの片割れのフェネックですね。(相方は『アライグマ』)
【フェネック(けものフレンズ)】「やあやあ」イラスト/ぱてくらー [pixiv]
ファンからアニメ二期が待ち遠しいと思われている中、スマホゲームで配信されている『けものフレンズ パビリオン』も大人気のようです。
フェネックの左腕がいきなりの難所
外周が彫り終わったら、フェネック本体で最初に彫る場所は左腕(※)です。 細かい影のある難所ですが、右下の安全圏を作りたいのでここから作業します。
(※反転しているので、本来は右腕です。)
影が障害物となって、一度に彫れる面積がかなり制限されます。今回の作業のなかで最も時間がかかる箇所です。面倒ですがここさえ先に終われば、残りの作業は左腕よりも難易度の低い箇所しかないと思います。
フェネックの服を思い切って彫ってしまおう
左腕を彫り終えたら、襟を除いたフェネックの服を彫ってしまいましょう。広範囲な作業になります。
最初にある程度外枠をデザインナイフで彫りこんで、そこを境界線に彫刻刀を入れていくと彫り易いでしょう。このとき、直接大きな彫刻刀を入れるよりも、小さめの彫刻刀で境界線の彫りこみを広げておくと安全に作業できます。
勢いあまって、彫刻刀でフェネックの線を切らないように注意しましょう。固めの専用消しゴムを使用していると、接触してヒヤリとするだけで助かることがあります。
硬めの保険の有無に関係なく、境界として彫った線を超えないように力加減に注意が必要です。とくにこのような広い場所では、勢いがつきやすいのです。境界線近くで一度彫刻刀を止めて、そこからゆっくり境界線まで彫りましょう。
フェネックの襟から首元まで
ここも細かい場所ではありますが、先に左腕を彫っていればそこまで難しくは感じないと思います。
基本的な要領は左腕と同じです。他に特筆することはないので、参考の作業過程画像を貼りつけておきます。
フェネックの顔と耳と耳?
ここも彫り方に関して特筆することはないのですが、けものフレンズの設定を知らない人にはちょっと不思議なことが起きているでしょう。『なんでケモノの耳と人の耳があるの?』と思った人の為に、簡単に解説します。
過去作品のアルパカ・スリのときには人の耳は髪で隠れていたので、このことには触れていません。ですが本来、サンドスターと呼ばれる謎の物質との接触によって生まれたフレンズはこのように、ケモノと人の特徴を持っているのです。
そもそもフレンズとは何か?動物や動物の死骸にサンドスターが接触することによって生まれる生命体のことです。理由はわかりませんが、メスの個体のみが誕生するようです。
メス個体しかいないのですが、『ライオン』や『クジャク』のようにオスの特徴をもつフレンズも劇中に登場しましたね。また、フレンズの名称ですが、シリーズによっては『アニマルガール』と記載されているものもあります。
フレンズの設定については考察本もでているので、そちらを見た方がより分かり易いですね。
ちなみにケモノ耳や毛皮を模したコスチュームは『体の一部』ではありますが、『脱げる』と認識すれば脱着が可能なようです。
フェネックの凹凸均しは全体的に見ていこう
バストアップの作品だと稀に、今回のように全体的な確認が必要なケースがあります。サラエが入りそうな箇所はとりあえず、壊さない程度に均します。
押印テストで不要な凸部が映らないこと確認しながら、下の画像程度に均せば完成としましょう。
フェネックを作り終えて
ある程度慣れていることが前提になりますが、左腕以外には特に難しい場所はなかった感じです。フェネックの公式コスチュームがフレンズの中では、比較的シンプルなデザインだったのもあるでしょう。
そのデザインが最後にちょっとした罠となって、全体的なサラエ入れを確認することになりますが・・・。バストアップ作品は今回のように、原画(原作)のデザインによっては個々の面積が広くなり、全体的な均しが必要になります。
細かい作品はそれはそれで面倒ですが、最後のサラエを入れる場所は少ないのが楽ですね。
作品の細かさに関係なく、楽な箇所と面倒な箇所は混在します。なので作品全体の大きさが同じなら、結果的に仕上げまでの総合時間はあまり変わらないのです。
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